
TC163分科会(建築環境における熱性能及びエネルギー使用: Thermal performance and energy use in the built environment)
目的
建築物及び土木建設物の分野における以下の標準化:
・ 材料、製品、部位、要素及びシステムの熱・温湿度性能の標準化で、建物全体を含む。
・ 建築及び産業用の断熱材料、製品、システムの標準化で、建物内に設置された機器の断熱を含む。
標準化には以下を含む。
・熱・水分の伝達、温湿度条件に関する試験及び計算方法。
・建築物のエネルギー使用に関する試験及び計算方法。
・建築物の冷暖房負荷に関する試験及び計算方法。
・建築物及び建物部位の熱、温湿度並びにエネルギー性能に関する現場試験方法。
・気象データを含む、計算への入力データ。
・関連試験方法及び適当製基準を含む、断熱材料、製品及びシステムの仕様。
・用語。
・ISOにおける熱及び温湿度性能に関する業務の一般的な見直しと調整。
現況
TC163は1975年設立の専門委員会(TC)であり、スウェーデン(SIS)が議長・幹事国を担当しています。 現在、1年〜1年半に一回の頻度で全体会議が開催されており、2004年3月には、コペンハーゲン(デンマーク)に於いて第17回会議が開催されました。今後は、2005年10月に東京での開催が予定されています。2001年に実施されたオタワ(カナダ)全体会議に於いて、TCの名称が「断熱」から「建築環境における熱的性能及びエネルギー使用」と変更され、それに伴い上記に記載した「目的」の内容も、従来の「断熱の分野における標準化」から「建築及び土木建設物の分野における標準化活動」へと変わっています。
TC163は、TC直轄の作業グループ(WG)である、
WG 2 : Thermal transmission properties of windows (Joint TC 160-TC 162-TC 163 WG ): (窓の伝熱特性) と、夫々独自の作業グループを有する3つの分科委員会
SC 1 :Test and measurement methods(試験及び計測方法)
SC 2 :Calculation methods(計算方法)
SC 3 :Thermal insulation products(断熱製品)
から、構成されています。このうち、建築・住宅国際機構では、2003年4月よりTC163及びTC163/SC 2の国内審議団体となっています。
また、TC163/SC 1については(財) 建材試験センターが、TC163/SC3については断熱保温規格協議会が、国内審議団体とし活動しています。■TC163/WG2(窓の伝熱特性)
TC163/WG2の業務範囲は、窓とドアの伝熱特性を決定する為の国際規格案を作成することであり、2002年11月のヘルシンボリ会議で提示された新業務項目の範囲は、建具(窓、扉、天窓)のエネルギー性能の格付け決定のための国際規格案を策定することとなっています。
以前までの業務項目は、ISO 15099 (窓、扉及び日除け装置の熱性能--詳細計算)の策定であり、これは国際規格として、既に公表されています。
2004年7月に、スイス・チューリヒで開催された会議においても、上記、新規格案の検討を行っています。■TC163/SC2(計算法 )
TC163/SC2の業務範囲は、断熱材、断熱部材、断熱システムの分野に於ける計算方法の国際規格化、となっています。
現在、TC 163/SC 2の構成は、以下、3つの活動グループと1つの特設グループから成っています。
WG 3 - Practical thermal characteristics (実用的熱特性)
WG 4 - Industrial caluculations (建築設備と産業用装置の断熱)
WG 9 - Caluculation of heat transmission (伝熱計算)
Ad-hoc grope on energy performance of building(建築物のエネルギー性能)
以前TC 163/SC 2には、以下のWGがありましたが、それぞれの役割の終了により、遂次廃止又は他のWGへの統合が行われました。2004年3月のコペンハーゲン会議に於いても、上記WG 3 -実用的熱特性は、その業務を終了したことから、解散しています。
過去に活動したWG's−WG1 :Heat bridges (熱橋)、WG2 :Non steady state (非定常状態)、WG5:Heating requirements for residential buildings (住宅の暖房負荷) 、WG7 :Heat transfer to and through the ground (地盤との熱交換) 、WG7 :Heat transfer to and through the ground (地盤との熱交換) 、WG8:Heat losses through ventilated spaces (換気による熱損失)●TC163/SC2/WG3(実用的熱特性)
TC163/SC2/WG3の業務範囲は、SC2により開発される計算方法に必要となる数値一覧を作成することです。
新業務項目提案としてのNP23994 (建築材料−設計温湿度値 )を扱ってきましたが、SC2/WG9で扱うISO 10456 (建築材料及び製品 - 熱性能の宣言値及び設計値決定の手順)の見直し作業とラップする箇所がある為、作業原案であるWD23994をWG9へ移すこととし、WG3を当面廃止するこことしました。●TC163/SC2/WG 4 (建築設備と産業用装置の断熱)
ISO/TC163/SC2/WG4の業務範囲は、建築設備の断熱計算及び産業用装置のための断熱材の熱値の表記に関わる規格案の策定です。
業務項目としては、以下が挙げられます。
−WI 13787 建築設備及び産業用装置のための断熱材 - 熱伝導率宣言値の決定
−WI 23993 建築設備及び産業用装置のための断熱−産業用装置材料及び製品の設計熱伝導率の決定
−WI 23995 建築設備及び産業用装置の断熱−建築設備及び産業用装置の熱貫流率に対する補正項の決定法
−WI 12241 建築設備及び産業用装置のための断熱 - 計算法、など
このうち、WI 13787はEN ISO 13787:2003 として、WI 12241はEN ISO 12241:2001 として国際規格として公表されています。また、WI 23993は DIS 23993として、WI 23995は DIS 23995として、夫々、照会原案(DIS)が回付され、投票にかけられています。
●TC163/SC2/WG 9 (伝熱計算)ISO/TC163/SC2/WG9の業務範囲は、建物に於ける伝熱計算を扱う規格の修正または改正の準備を行うことであり、現在、以下の規格の審議を行っています。
ISO 6946 : 1996 (建築部位及び建築要素 - 熱抵抗及び 熱貫流率 - 計算方法)
ISO 10077-1 : 2000 (窓,扉及びシャッターの熱性能 - 熱貫流率の計算 - パート1: 簡易計算)
ISO 10211-1 : 1995 (建築物の熱橋 - 熱流及び表面温度 - パート1: 一般計算法)
ISO 10211-2 : 2001 (建築物の熱橋 - 熱流及び表面温度の計算 - パート2: 線熱橋)
ISO 10456 : 2000 (建築材料及び製品 - 熱性能の宣言値及び設計値決定の手順)
ISO 13370 : 1998 (建物の熱性能−地盤を通じた熱移動−計算法)
ISO 13786 : 1999 (建築部位の熱的性能 - 動的熱特性 - 計算法)
ISO 13789 : 1999 (建物の熱的性能 - 熱損失係数 - 計算法)
ISO 14683 : 1999 (建築物の熱橋 - 線熱貫流率 - 簡易法及びデフォルト値)また、既存のISO規格6946、13370、10077-1、10077-2、15099、10292、10211-1、10211-2、13791、及び13788に記載された表面抵抗/表面係数の審議も行っています。
●建築物のエネルギー性能に関する特設グループ
特設グループの業務範囲は、ヘルシンボリ−決議による「既存のISO及びCENの作業並びに建築物のエネルギー性能に関するEU指令(建築物のエネルギー性能に関する指令)を考慮に入れ建築物のエネルギー性能評価に関する提案を作成する」ことです。
2006年度国内会議開催数
TC163/Adfoc(建築物の熱的性能) 2回 TC163/SC2対応WG及びTC163/WG2対応WG合同委員会 5回 2006年度国際会議出席状況
会議名 開催日 開催地 出席人数 TC163/WG11 2006.4.27-28 アメリカ・ワシントン 2名 TC163/WG11 2006.9.918-19 イギリス・ロンドン 1名 TC163/SC2/AHG 2007.3.12-13 オランダ・デルフト 1名
○ スイスのISOホームページへのリンク(英文・仏文)
「各部会の活動内容」のページ
ISO/TC・SC・WGの一覧
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