ISO/TC205の動きについて


TC205分科会(建築環境設計: Building Environment Design)

目的
新築建物及び既存建物の改修の設計において、許容できる室内環境と実効性のある省エネルギーのための標準化を行う。室内環境は空気質、温熱、音、光の要素を含む。但し、下記の事項は除く。

・ 他の人間工学的要素
・ 大気汚染質、及び温熱・音・光の特性の測定方法
・ 建築環境機器と断熱の性能試験・格付けの方法


現況
TC205は1992年設立の比較的新しいTCで、米国(ANSI/ASHRAE)が議長・幹事国を担当しています。 TC205は設立後しばらく活動が見られない状態が続きましたが、1996年10月の第2回全体会議(英)、1997年11月の第3回全体会議(ドイツ)、1998年11月の第4回全体会議(ベルギー)に引き続き、1999年9月にキャンベラ(オーストラリア)にて第5回全体会議が開催され2003年は、11月にコペンハーゲン(デンマーク)にて第8回全体会議が開催されています。

この間1997年3月にNew Work Item Proposal(新業務項目提案)が回付され、それを受けて各国内WGで検討した結果、すべての項目について原則的に積極参加していくことを決定しております。 New Work Item Proposalの投票を経て、いくつかのWork Itemが成立しており、現在、若干のISOが制定・発行されています。


TC205は、当初より、
WG1 :Indoor environment design(室内環境設計)
WG2 :Design of energy-efficient buildings(建築の省エネルギー設計)
WG3 :Building control systems design(ビル制御システム設計)

の3つのWGで構成されてきましたが、第5回全体会議において、高度な専門性へ対応して作業の効率化をはかるため、WG1の5つのWork Itemをそれぞれ独立したWG (WG1, 4 - 7)に分割する組織構成の見直しが決定し、全体として以下の7つのWGで構成されることになりました。なお、WG2及びWG3については、従来のとおりで変更はありません。
WG1:General principles(一般原則)
WG2:Design of energy-efficient buildings(建築の省エネルギー設計)
WG3:Building control systems design(ビル制御システム設計)
WG4:Indoor air quality(室内空気質)
WG5:Indoor thermal environment(室内温熱環境)
WG6:Indoor acoustic environment(室内音環境)
WG7:Indoor visual environment(室内光環境)

WGごとの状況

WG1:一般原則(主査:イギリス)
規格案の状況は次の通りです。

ISO 16813 Building environment design--Indoor environment--General principles 日本がコンビーナとして、規格を作成、2006年5月にIS発行となりました。


WG2:建築の省エネルギー設計(主査:エジプト)
関連する日本の基準・規格として、省エネ法(PAL,CEC、熱損失係数)を提出・紹介しています。

規格案ごとの状況は次のとおりです。

ISO/DIS 16818
Building environment design--Energy efficiency TerminologyEnergy efficiency - terminology
2006年4月にDIS投票が可決し、FDISに向けて進行中です。
ISO/CD 23045
Building environment design-- Guidelines for Energy - Efficient design of New Buildings
DISへ向けて進行中です。

 


WG3:ビル制御システム設計(主査:米国)
国内WGでは、空衛学会BEMS委員会、日本冷凍空調工業会、電気設備学会からの方々にも委員として参加いただき、BEMS仕様書案(住宅・建築省エネルギー機構及び空衛学会BEMS委員会)、JRAインターフェース規格(日本冷凍空調工業会)、BASプロトコル案(電気設備学会)を提出・紹介するなど、積極的に活動しています。2004年1月16日には、「ビル自動管理制御システム(BACS)の国際規格化シンポジウム」と題して、住宅金融公庫「すまい・るホール」に於いてシンポジウムを開催しています。                            主査を担当している米国は、ANSI/ASHRAE規格である通信プロトコルBACnetを国際標準として提唱しており、また、欧州でもCEN/TC247で同様なテーマの規格作成作業が進められています。

規格案ごとの状況は次のとおりです。

ISO/NP 16484-4 Building automation and control systems --Part 4:Applications 委員会原案の検討が行われています。
ISO 16484-5:2003 Building automation and control systems --Part 5:Data communication protocol 2003年11月発行済
ISO/NP 16484-7 Building automation and control systems --Part 7:Project implementation 委員会原案の検討が行われています。
 

WG4:室内空気質(主査:米国)
WG4〜WG7に係る各環境要素についての日本の基準・規格として、ビル管法、建築基準法、JIS、日本建築学会などの関連基準等を提出・紹介しています。

WG4では、ビル管法(日本)、CEN CR 1752(欧州)、AS 1668.2(オーストラリア)、ASHRAE Std 62-1999(米国)などに基づく形で、規格原案を作成する予定です。

ISO/DIS 16814 Building environment design--Indoor air quality 2006年4月にDIS投票が可決し、FDISに向けて進行中です。

 

WG5:室内温熱環境(主査:オーストラリア)
ISO 7730(PMV・PPD)と整合した形で、温熱快適性についての文書を作成する予定です。

ISO/AWI 16815 Building environment design--Indoor thermal environment 執筆分担を決めて、作成中です。

 

WG6:室内音環境(主査:米国)
規格原案の内容について検討を行っている段階です。

ISO/AWI 16816 Building environment design--Indoor acoustic environment 新業務項目は承認され、作成中です。

 

WG7:室内光環境(主査:空席)
主査・エキスパートが決定するまでStage 0(予備段階)とすることになりました。

     


2006年度国内会議開催数


TC205 TC205分科会 3回
TC205/WG2,5 建築の省エネルギー設計/室内温湿環境 1回
TC205/WG3 ビル制御システム設計 6回

2006年度国際会議出席状況

会議名 開催日 開催地 出席人数
TC205(WG共) 2006.10.18-20 フランス・パリ 6名


 
 


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