ISO/TC98の動きについて



TC98分科会(構造物の設計の基本)
 
目的(ISO MEMENTOより)
建築に使用される材料に関係なく、構造物の設計の基本の規格化を行う。特に、用語と記号、荷重、力、作用及び変形の限界を含む。全体として、構造に係わる基本的な信頼性要求の研究及び調整を行い、関連したTCと連携して信頼性に対する共通の取り組みの準備のために必要である限り一般的な材料(鋼材、石、コンクリート、木材など)を含む検討を行う。。
 
 
現況
TC98では、荷重の組み合わせや構造物の信頼性評価といった、建物の構造種別にとらわれない、構造物の設計の基本の規格化を行っています。
TC98には3つのSCがあり、それらはSC1:用語と記号、SC2:構造物の信頼性の原則、SC3:荷重・力およびその他の作用となっています。
また、各SCにおいて1つ〜6つのWGが登録されていますが、2004年10月現在活動中のWGは次の7つです。
@ 用語と記号(SC1/WG1)、主査オランダ
A 構造設計の一般的枠組み(SC2/WG8)、主査オーストラリア
B 振動に対する建物の使用性(SC2/WG9)、主査カナダ
C 構造物の耐久性(SC2/WG10)、主査カナダ
D 風荷重(SC3/WG2)、主査オーストラリア
E 波及び流れの作用(SC3/WG8)、主査ノルウェー
F 地盤構造物への地震作用(SC3/WG10)、主査日本
 
また日本は、2000年からTC98/SC3(荷重、外力及びその他の作用)の幹事国業務(IIBH)、ならびに     議長(東京大学 神田 順教授)を引き受けております。

 
主な規格類
TC98では17の国際規格類が作成されておりますが(2004年10月)、そのうち下記3規格については、TC98分科会にて翻訳作業を実施し、対訳版が(財)日本規格協会を通じて販売されております。

■ ISO2394 (構造物の信頼性に関する一般原則)第3版
この規格のねらいは、
「さまざまの荷重に対する構造物の信頼性評価に関しての一般原則を記述するもので、その信頼性は、設計供用期間に対する構造物の性能に対して検討される。またこの原則は、構造物の全体・部分、施工時、既存構造物にもあてはまるものとし、各国で単純化してあるいはより詳細な規定として運用されてよい。」
となっています。

■ ISO3010 (構造物への地震作用)第2版
この規格のねらいは、
「建物、塔、煙突、またそれらに類似の構造物に対する耐震設計のための地震荷重の評価原則を規定している。 ここでの原則のほとんどについては、橋梁、ダム、港湾施設、トンネル、燃料備蓄タンク、化学プラント及び従来の発電所などの構造物にも適用可能である。但し原子力発電所については、他の国際規格で扱われていることからこの規格の適用からは除外する。」
となっています。

■ ISO13822 (既存構造物の評価)
この規格のねらいは、
「構造信頼性とリスクの概念を基にした,既存構造物 (建物,橋梁,産業構造物他)の評価の一般的要求と手法を提示し、あらゆる既存構造物の評価に適用され、また使用を推奨される。 評価は下記の状況下で開始される:
- 予期される用途の変更や復旧、設計使用寿命の延長。
- 当局や保険会社、施主などから要求される、信頼性のチェック。(例:地震、増加する交通量)
- 時間に依存する荷重・作用による劣化。(例:腐食、疲労)
- アクシデンタル・アクションによる損傷。(ISO 2394を参照のこと)
また、個々の国における現状の実践技術や経済状況に適合した、国内規格や実務指針作成のための基本を提供するものである。」

 

策定・改定中の規格
TC98では、現在次のような規格の策定・改定作業が実施されています。
このうち、WD21650とDIS23469については、(社)土木学会に国内検討委員会が設置されており、同委員会において対訳版が作成されています。

    規格番号 規格名称 進捗状況
SC1 WG1 DIS8930 List of equivalent terms - Vocabulary 最終投票(FDIS)待ち。
SC2 WG8 WD22111 General framework for structural design 委員会原案(CD)回覧中。9月第一回国内WG開催。
  WG9 WD10137 Serviceability of buildings against vibration 最終作業原案(WD)最終案作成中。9月末完成予定。
  WG10 AWI13823 General principles on the design of structures for durability 作業原案(WD)作成中。
SC3 WG2 WD4354 Wind actions on structure 作業原案(WD)第2版作成中。9月中完成予定。
  WG8 WD21650 Actions from waves and currents WD最終案作成中。9月初完成予定。当面WGの開催は予定しない。
  WG10 DIS23469 Seismic actions for design of geotechnical works DIS投票中。2005年1月20日締切。

土木学会、SC3/WG10委員会のH/P

http://www.jsce.or.jp/opcet/tc98sc3wg10/j/index.htm


 

 

わが国の対応状況 

2006年度国内会議開催数

TC98 TC98分科会
3回
TC98/SC2/WG6 構造設計の一般的枠組
1回
TC98/SC2/WG10 耐久性に関する構造設計の一般原則
2回
TC98/SC2/WG11 リスクアセスメント
7回

 

2006年度国際会議出席状況
会議名
開催日
開催地
出席人数
TC98/SC3/WG10 2006.4.18 アメリカ・サンフランシスコ
5名
TC98/SC2/WG11 2006.4.24 カナダ・カルガリー
4名
TC98/SC3/WG10 2006.9.5 スイス・ジュネーブ
1名
TC98/SC3/WG10 2003.06.19-20 イタリア・ミラノ
4名
TC98, SC, WG 2006.11.27-12.2 ドイツ・ベルリン
11名
TC98/SC2/WG11 2007.3.25 アメリカ・スタンフォード
3名

 
 


○ スイスのISOホームページへのリンク(英文・仏文)
ISO online home page
TC98
 
 
「各部会の活動内容」のページ
ISO/TC・SC・WGの一覧

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